被害者、事故後しばらく生存か けが負う中で凍死 保護責任者遺棄事件【長野】

男性が遺棄された現場周辺

男性を車ではねて山中に遺棄した疑いで、男が逮捕された事件です。
捜査関係者によりますと、被害者は事故の後しばらくは生存していたとみられ、山中で死亡した可能性があるということです。

容疑者の男(32)は10日午前4時すぎ、佐久市で道路を横断していた男性(85)を車ではね、長和町の山中に遺棄した疑いで逮捕・送検されています。
捜査関係者によりますと、男は事故を起こした後、現場近くのコンビニで水を購入していて、血痕などを洗い流して証拠隠滅を図ったとみられています。
その後の関係者への取材で、男は事故直後の午前4時半ごろ、コンビニへ2回行き、それぞれ、ペットボトルの水2リットルを購入したことが新たに分かりました。
容疑者の男を知る人は…

■近所の住民
「クラスで静かにしている方ではない感じ。(人当たりは)柔らかい感じ。まさかそんな事件(を起こすとは)聞いてびっくりしました」

■親交があった女性
「仕事をすごく頑張っていて、寝る暇を惜しんで働いている人だった。まじめな人で、事件を聞いてびっくりした」

司法解剖の結果、被害者の男性は頭部外傷を負っている中、凍死したとみられています。
捜査関係者によりますと、車ではねられた後、しばらくは生存していたとみられ、遺棄された山中で死亡した可能性があるということです。
警察は保護責任者遺棄致死などの罪も視野に捜査しています。
容疑者の男は「事故を起こしてパニックになった」という趣旨の供述をしていて、容疑を認めているということです。

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