世界4位シナーの躍進を支えた2人のコーチがATPアワードを受賞

シナー陣営のコーチがATPアワード「最優秀コーチ賞」に選出

12月13日、ATPは今年のATPアワード「最優秀コーチ賞」を発表。世界ランク4位のヤニック・シナー(イタリア)のコーチであるダレン・ケーヒル氏とシモーネ・バグノッツィ氏が選ばれた。

22歳のシナーは、ウィンブルドンでグランドスラム初のベスト4入りを果たすなど64勝15敗の成績を残した。シーズン後半には勢いが加速し、シーズン4勝のうち3勝を8月以降に挙げ、自己最高ランキングで4位を記録。ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ)にも出場し、タイトルこそ惜しくも逃したが、イタリア人男子として初めて決勝に進んだ。

また、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)から今季だけで2勝を挙げた唯一の選手。12日にはファンが選ぶ最も好きな選手に贈られる「ファンズ・フェイバリット賞」にも選ばれ、最も躍進した選手に贈られるMIP賞、ステファン・エドバーグ・スポーツマンシップ賞にノミネート。来季の活躍にも期待がかかる。

2022年にジュニア時代から指導を受けてきた名伯楽のリカルド・ピアッティ氏と袂を分かち、同郷のバグノッツィ氏とタッグ。同年には、元世界ランク1位のアンドレ・アガシやレイトン・ヒューイット、シモーナ・ハレプなどトップ選手の指導を経験しているケーヒル氏もチームに加わり、才能を開花させた。

最優秀コーチ賞を受賞したケーヒル氏は、SNSで「このイタリアのチームに快く招き入れてくれてありがとう。チーム全員、そしてヤニック(シナー)という素晴らしい若者と一緒に仕事ができることを光栄に思う。2024年を楽しみにしている」と綴っている。

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