『テラハ』から俳優に転身した元五輪選手・保田賢也

舞台「時来組版 蒲田行進曲」(17日まで)が13日、東京・六本木の俳優座で初日を迎え、劇団「神田時来組」座長の泉堅太郎、女優の熊切あさ美、リオ五輪水球日本代表で俳優の保田賢也が取材会を行ったことを、各メディアが報じた。

同作は、2010年に亡くなった劇作家つかこうへいさんによる不朽の名作の舞台版。深作欣二監督がメガホンをとった映画版をベースにした、歌ありダンスありのエンターテインメント作品。

泉はスター俳優銀四郎、熊切はその銀四郎の子を身ごもる女優小夏を、保田は大部屋俳優で沖田総司をそれぞれ演じる。

保田は幼少のころから、五輪出場と俳優が夢。2016年のリオ五輪に出場後、「もう1つの夢もかなえたい」と役者の世界に身を投じたが、「プライドを捨てることが大事でした。水球でしたら、僕はまだ水に入った段階。この舞台でもいろんなことを学び、魂を出せる役者になりたい」と意気込んだという。

富山県生まれの保田は、筑波大学卒業後、ブルボンウォーターポロクラブ柏崎のメンバーとして日本選手権優勝に貢献。

その後、フジテレビ系で放送され当時、大人気だった恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に14年4月から9月までレギュラー出演を果たし、一躍知名度がアップした。リオ五輪後、俳優に転身し、舞台を中心に活動をこなしスキルアップを図っている。

「『テラスハウス』の出演者たちは、一時的にはメディアでもてはやされるものの、そのうち名前を聞かなくなるパターンが大半。結局、本人がステップアップしよという努力が足りないのでそうなってしまう。それに比べ、保田はしっかり目標を持って第2の人生で俳優に全力投球。水球時代に鍛えた体力や忍耐力で着実にステップアップしている。鍛え上げた肉体を持つので、肉体系の仕事もいけるはず」(芸能記者)

今後、ブレイクする可能性を秘めているはずだ。

© 株式会社ジェイプレス社