「白鷺城」すす払い、新年へ輝き 世界文化遺産の国宝・姫路城

姫路城の内堀を清掃する陸上自衛隊員=14日午後、兵庫県姫路市

 世界文化遺産に登録されてから今月で30年となった国宝・姫路城(兵庫県姫路市)で14日、陸上自衛隊員約500人が1年の汚れを落とす年末恒例の「すす払い」を行った。美しい白壁で、シラサギが羽を広げたような姿で親しまれる「白鷺城」が新年に向け輝きを際立たせた。

 陸自姫路駐屯地のレンジャー隊員12人が、地下足袋を履いて大天守などに登り、長さ約3メートルの専用のほうきで白壁に付いたほこりやクモの巣を取り払った。迷彩服にヘルメットを着用した別の隊員らも石垣や内堀にたまった枝を取り除いた。

 同駐屯地が「クリーン作戦」と銘打つ訓練の一環で、1976年から実施し今年で48回目。

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