ビヨンセ父の人生を映像化へ 人種差別暴動あった少年時代回顧 すでに脚本完成済み

世界的有名歌手のビヨンセの父親、マシュー・ノウルズの人生を描いたストーリーを基に、映画と限定シリーズの両方が制作される。マシューはセイ・アンケル・エンターテインメントとタッグを組み、2017年の回顧録『レイシズム・フロム・ジ・アイズ・オブ・ア・チャイルド』の映像化を進めているところだ。

バラエティによると、映画は同書の前半部分をカバーするもので、マシューが1960年代前半アラバマ州の人種差別の暴動の最中に過ごした少年時代についてが描かれる。当時白人が占める学校の黒人6人の中の1人だったマシューは、平和的な抗議に参加、ある時は1日で4度も逮捕され、牛の突き棒でやけどを負う体験などもしていたという。

同書の中でマシューは、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア、アルバート・ターナー、ラルフ・アバーナシーらの活動が自身の青年期を形成したことを告白、また両親の影響について「私が誇りに感じた男性、そして私に反撃することを教えてくれた女性がいる」と綴っている。

現在同映画の脚本は既に完成しており、市場に出す準備は出来ているようだ。

そんなマシューは最近、元妻のティナ・ノウルズと共に、ビヨンセ、ソランジュら自分たちの娘たちに色々な興味を持たせるよう育てたことをUsウィークリー誌に明かしていた。「私たちは色々な実例を通して教えたと願いたいね。NASAにも連れて行ったし、科学博覧会にも図書館にも連れて行った。スポーツイベントにもエンターテインメントにもね。何に彼女たちが引き寄せられるかを見たかった。そしてそれは常にエンターテインメントだった」

ビヨンセは1990年代のタレント発掘番組『スター・サーチ』でケリー・ローランドと共にガールズ・タイム(その後、ミシェル・ウィリアムスを迎えデスティニーズ・チャイルド結成)の一員としてキャリアをスタートするも、最終的にはスケルトン・クルーに敗れた。

マシューは、「(米テレビ司会者の)エド・マクマーホンは、『スター・サーチ』に定期的に出ていた人々がプロフェッショナルになれなかった理由がわからない」と言っていた。負けた人たちが成功したんだ。失敗について話すことは大事だ。成長に繋がる機会なのだから」と続けた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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