【新サカスタ】本番想定の音響テスト実施 周辺住民への騒音対策は

完成間近の広島市のサッカースタジアムで、本番を想定した音響テストが行われました。周辺住人への取材からみえたスタジアムの騒音対策とは?

これは14日公開された、サッカースタジアムの最新映像。スタジアム本体の工事はほぼ終了し、現在は最終検査の段階で、完成は間近です。そのスタジアムで13日夜、本番を想定した音響テストが行われました。

北に200mほど離れた集合住宅。スタジアムからどのような音が聞こえるのか。9階に住む田村さんの自宅にお邪魔して調査です。

(32)■周辺住人 田村美代子さん

「ご苦労様です、はいどうも」

午後7時ごろ。普段この時間帯は、テレビを見ていると言います。

テスト開始の時間。

■サカスタ外観

実況「ただいまより、選手の入場です!」

■ベランダに出る田村さん

「あっ出だしたかな?音が」(♪実況しばらく聞かせる)

■田村さん

「あんまりはっきり(実況は)聞こえないね。音楽はすごく聞こえるけど」

アパートに住む他の住民も。

■周辺住民

「ちょっと聞こえたかな~って感じ」「うるさくなるのが気になると思って。もともとは(建設に)反対でした」「これくらいだったら気にならない」

あまり気にならないワケは、スタジアムの防音対策にありました。屋根に金属を使うことで音が”内側”に反響し、外に漏れないよう設計。また、スピーカーの配置を工夫し、音圧を下げているということです。

さらに…

■田村さん

「太鼓とラッパを4つから3つに減らすという話もある」

スタジアムを運営するサンフレッチェ広島も応援道具を制限するなど、住民への配慮を検討しています。

来年2月の開業を目指し、周辺住民の理解も得ながら準備は着々と進んでいます。

《2023年12月14日放送》

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