「赤穂浪士」討ち入りの日、ゆかりの笠間でパレード 「忠臣蔵」を顕彰 茨城

陣太鼓を打ち鳴らし行進する義士たち=笠間市笠間

赤穂浪士の吉良邸討ち入りの日に当たる14日、茨城県笠間市で忠臣蔵の物語を顕彰する「赤穂義士パレード」が行われた。陣太鼓を打ち鳴らす大石内蔵助(くらのすけ)と長男主税(ちから)親子を先頭にした四十七士が、笠間稲荷神社(同市笠間)周辺を練り歩いた。

江戸中期の元禄時代に起きた赤穂事件は、主君の浅野内匠頭(たくみのかみ)長矩(ながのり)のあだ討ちを、赤穂藩家臣たちが果たした物語。藩主の浅野氏は、それ以前、笠間藩で藩主を務めていた。

パレードは笠間義士会(塙東男会長)主催。討ち入りの装束姿に身を包んだ会員と一般参加37人の行列は午後2時過ぎ、同神社拝殿前で勝ちどきを上げて出発。内蔵助の先祖の住居があった旧大石邸跡まで往復約600メートルを行進した。

内蔵助役を務めた笠間市、旅館業、新名喜久夫さん(77)は「地元の歴史に思いをはせることができた」と話した。

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