【ベトナム】新興デリバリーのキャピチー、日本逆進出[サービス]

Capichiが広島市で多言語モバイルオーダー事業を開始した(同社提供)

ベトナムで飲食デリバリーサービスなどを手がける日系スタートアップ企業のCapichi(キャピチー)は、日本でスマートフォンを使った飲食店などでの多言語注文システムの提供を本格的に開始する。日本語を話せない外国人でも手軽に注文をできるようにすることで、インバウンド(訪日客)観光の受け入れ拡大を後押しする。

キャピチーの注文システムは、来店客がスマホでQRコードを読み込み、メニューや商品を注文する仕組みで、日本語、英語、中国語、ベトナム語など7言語に対応している。既にベトナムとタイで計150店舗余りの飲食店やホテル、小売店などが同社の注文システムを利用している。

日本では、エイチ・アイ・エス(HIS)が運営する都内の外国人観光客向け施設でツアーや土産物の紹介を目的に導入している。今月13日には広島市内のベトナム料理レストラン「ハノイフォー」でも提供を開始した。今後は広島県内に中四国支社を設立し、まず中国・四国地方を中心に導入店舗の開拓を図る。

キャピチーは2019年設立で、ベトナムとタイでフードデリバリー事業を展開している。協力店舗が外国人への接客でコミュニケーション上の課題を抱えていたことから、22年10月に注文システムの提供を開始した。

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