茨城学園が給食再開 茨城県 栃木・宇都宮の業者と契約

茨城県庁=水戸市笠原町

給食業務委託先の事業停止により児童自立支援施設「茨城学園」(茨城県那珂市後台)の給食提供が停止した問題で、茨城県は14日、新たに栃木県宇都宮市内の業者と契約を交わし、12日から給食が再開したと明らかにした。

県議会常任委員会で県が報告した。同園では、給食業務委託を締結する広島県広島市の「ホーユー」が事業停止した影響で、9月から給食提供が困難になっていた。

県青少年家庭課によると、新たに契約したのは、企業、学校などの給食業務やレストラン運営などを行う宇都宮市の「イートランド」。茨城県水戸市内に営業所を持ち、茨城県内では県警察学校や県消防学校などの給食業務委託で実績がある。

10月にプロポーザル方式で新たな事業者を公募し、同社のみから応募があった。選定の上、11月16日に契約を交わした。

同園では小学3年生から中学3年生まで計26人が寮生活を送り、児童生徒や一部職員の1日3食分の給食を「ホーユー」に委託していた。同社の事業停止を受け、9月6日以降、弁当を注文するなどして対応していた。

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