前原誠司氏の新党「教育無償化を実現する会」が正式発足「野党結集進め、政権交代の道筋つける」

前原誠司氏

 国民民主党から除名処分を受けた前原誠司衆院議員(京都2区)が14日、国会内で記者会見を開き、新党「教育無償化を実現する会」の設立会見を来週に開く考えを明らかにした。総務省は同日、新党の届け出を受理したと発表した。結成は13日付。

 前原氏は、自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑が起きる中、次期衆院選に向けて「ここまで自民党が内部で流動化している状況を見るのは初めてだ。非自民・非共産の野党結集を進めて政権交代の道筋をつける」と述べた。

 また「記者会見で基本的な政策について話したい」と語った。新党の参加メンバーは衆院議員4人、参院議員1人だが、次期衆院選については「我々から出馬したいという人も複数いる。選挙区では野党が重ならないようにし、新たな候補者を発掘していきたい」と意欲を見せた。

 連合の幹部が前原氏らへの推薦を白紙化も検討する考えを示したが、前原氏は新党の綱領や基本政策を連合側に説明したとし、「これからも連合とは協力できる関係と自負している」と強調した。

 2024年2月投開票の京都市長選では元市議村山祥栄氏(45)を新党として推薦するとあらためて話し、「5人で相談して推薦を決め、私も全力で戦いたい」と力を込めた。

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