「慰霊の日」捉えた写真に九州写真記者協会賞 沖縄タイムス社、計4作品受賞

 九州写真記者協会の新聞・通信部会(加盟26社)は14日までに、2023年の新聞報道写真の入賞作品を決めた。グランプリとなる協会賞に、沖縄タイムス社が一般ニュース組み写真部門に出品した「慰霊の日に関する一連の報道」(5枚組み)が選ばれた。応募総数は142点。

【協会賞】「慰霊の日に関する一連の報道」(5枚組み)

平和の礎の前に座り、涙を拭う参拝者=6月23日、糸満市摩文仁(金城健太撮影)
平和の礎に刻まれた兄と姉の名前に顔を押し当てて泣き崩れる女性。握られたこぶしに今も消えない悔しさがにじむ=6月23日、糸満市摩文仁(田嶋正雄撮影)
沖縄戦終焉(しゅうえん)の地と天をサーチライトで結ぶ「平和の光の柱」=6月22日、糸満市摩文仁・平和祈念公園(小宮健撮影)
平和の礎で犠牲者の冥福を祈り手を合わせる子どもたち=6月23日、糸満市摩文仁(古謝克公撮影)
厳重な警備が敷かれた平和の礎=6月23日、糸満市摩文仁(金城健太撮影)

 沖縄タイムス社は他に、アマスポーツ組み写真部門の部門賞、プロスポーツ組み写真部門とアマスポーツ単写真部門でそれぞれ優秀賞に選ばれた。協会賞受賞は、新聞協会賞も受賞した2019年の「焼け落ちた沖縄の象徴」(5枚組み)、2014年の「あんちゅらさ 奄美・沖縄の『自然遺産』」(5枚組み)、2004年の「米軍ヘリ沖国大に墜落」(5枚組み)に続き4度目。

 伊禮健写真部長は「協会賞を筆頭に部門賞など4作品が選ばれるのは初めて。これを励みにこれからも沖縄の事象を伝えていきたい」と語った。

 受賞作は以下の通り。
 【協会賞】沖縄タイムス社「慰霊の日に関する一連の報道」(5枚組み)田嶋正雄、古謝克公、金城健太、小宮健
 【プロスポーツ組み写真部門】部門賞・琉球新報社「最高峰のプレーに熱狂 日本、五輪切符」小川昌宏 優秀賞・沖縄タイムス社「キングス初Vに関する一連の報道」(5枚組み)伊禮健、竹尾智勇、小宮健
 【アマスポーツ単写真部門】部門賞・共同通信社「絶妙コンビネーション」古橋遥南 優秀賞・沖縄タイムス社「コザ 悔しい初戦敗退」金城健太
 【アマスポーツ組み写真部門】部門賞・沖縄タイムス社「よっ写」(5枚組み)古謝克公、金城健太、名護大輝

【アマスポーツ組み写真部門賞】「よっ写」(5枚組み)

レフト前の打球にジャンプ一番。ナイスキャッチで、味方のピンチを救いました(都市対抗野球沖縄県予選)=金城健太撮影
1600メートルリレー直後。余力を残さず、ベストを尽くして走り切りました(沖縄県総体陸上)=古謝克公撮影
ボールをはじき返そうと、こぶしを突き出しています。左ストレートではありません(沖縄県高校総体サッカー)=名護大輝撮影
ここは私が決める! スパイクの動きがシンクロ。気持ちも一つになってます(沖縄県高校総体バレー)=名護大輝撮影
盗塁した一走と野手がごっつんこ。この後、お互いを気遣っていました(沖縄県秋季高校野球)=金城健太撮影

【プロスポーツ組み写真部門優秀賞】「キングス初Vに関する一連の報道」(5枚組み)

トロフィーを掲げ初優勝を喜ぶキングスの選手たち=5月28日、横浜アリーナ(伊禮健撮影)
優勝目前で試合終了が待ち切れない様子のキングスベンチ=5月28日、横浜アリーナ(伊禮健撮影)
シャンパンファイトで選手らからビールを浴びせられるキングスの桶谷大HC=5月28日、新横浜プリンスホテル(伊禮健撮影)
優勝報告会で、ファンとハイタッチするキングスの選手たち=6月10日、沖縄市のコザゲート通り(小宮健撮影)
キングスの優勝報告会で、コザゲート通りを埋め尽くすファン=6月10日、沖縄市

【アマスポーツ単写真部門優秀賞】「コザ 悔しい初戦敗退」

女子1回戦 コザ-帝京安積(福島) 4回表帝京安積1死二、三塁、中飛で本塁突入する三走にコザの捕手・伊禮華がタッチするがセーフ=7月29日、北海道・石狩市スポーツ広場(金城健太撮影)

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