男性骨折…高さ5.7メートルの屋根、踏み抜いて転落 安全措置を怠った部長ら書類送検 雨漏りチェック中の悲劇

安全措置を怠った疑い、業者を書類送検

 埼玉県の行田労働基準監督署は8日、労働安全衛生法違反の疑いで、東京都国立市の建設業、有限会社ジーワークと同社部長の男(38)をさいたま地検に書類送検した。

 書類送検容疑は昨年9月27日、加須市内の倉庫で、同社従業員の男性(36)が雨漏り箇所を調べるため同倉庫のスレート屋根上(高さ約5.7メートル)で散水作業を行う際、踏み抜く危険の防止措置を怠った疑い。

 同労基署によると、男性は屋根を踏み抜いて落下し、骨折を伴うけがを負った。踏み抜きの危険性があるスレートなどの材料でふかれた屋根の上で作業を行う場合は、幅が30センチ以上の板を設けるなどの必要があるが、怠っていた。

 同労基署は認否を明らかにしていない。

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