富山県の氷見高校農業科学科の3年生4人は11月末、地元産のイノシシ肉を使った「イノシシのすね肉ジビエカレー」のレシピを完成させた。14日、同校で報告会を開き、研究成果を発表した。
同科3年生は氷見市内の農作物に被害をもたらすイノシシの肉を活用しようと、2015年から商品の開発に取り組んでいる。18年からは名城大農学部と連携し、肉を軟らかくする研究を重ねてきた。
本年度は石田勇輝さん、川谷内翔さん、酒井優月さん、渡邉純さんが担当した。同大の林利哉教授から助言を受けて、すね肉を2段階の温度で煮込み、軟らかく調理。煮込む際に昆布を加えてうまみを引き出した。5種類のスパイスを使って肉の生臭さを消し、本格的な味わいに仕上げた。
報告会には同科3年生19人が参加した。カレーの試食もあり、生徒からは「おいしい」「スパイスが効いている」と声が上がった。
石田さんは「最初はうまくいかなかったが、完成させることができてよかった。レシピは後輩に引き継いでいきたい」と話した。