祭りの常識を変える!アルミ製の横笛 特別なものを集めてみた【しずおか産】

静岡県内で作られた特別なものを集めた「しずおか産プレミアム2023」。SBSのニュースサイトなどでの閲覧数が多かった上位3つをご紹介します。

【写真を見る】祭りの常識を変える!アルミ製の横笛 特別なものを集めてみた【しずおか産】

【レトロなネオンが人気】
ネオンの明かりに若者が魅了さています。2023年4月、静岡市内で開かれたネオン管のアートイベント。若い人たちに今レトロなネオンが人気なんです。

イベントを開いたのは静岡市のアオイネオン。創業72年、看板のネオンなどを扱う老舗です。

かつては、ネオン管でしたが、今はLEDで全国の看板を手掛けいます。工房をのぞいてみるとネオン管のアート作品が並んでいました。

<荻野隆さん>
「ここにあるのは、昔ながらのガラスでできたネオン管です」

昔ながらのネオン管は看板では使われなくなりました。それでもネオン管の文化を未来に残したいと今、アートの世界に力を入れているんです。

ネオン管アート作りは手作業。まず800℃くらいの温度でガラス管をまげていきます。職人の数は今は全国に50人ほどしかいないそうです。

温かみがある光が魅力のネオン管。SNSで映えると注目され、存在を輝かせています。

【匠宿工芸品と過ごす宿】
日常を離れ贅沢な時間を工芸品と過ごす宿。静岡が誇る工芸品に触れながらゆっくりと過ごせる宿が静岡市にあります。2023年、オープンしたばかりです。

<女将>
「こちらが部屋になります。築100年以上の古民家ですので、梁もそのままいかしています。天井も梁も当時のままです」

築100年以上の古民家を宿にリノベーションしました。
「泉ヶ谷工芸ノ宿 和楽」”工芸と過ごす”をテーマにした宿です。

ベッドサイドを灯すテーブルランプは駿河竹千筋細工。静岡市が誇る「伝統工芸品」です。

<女将>
「職人の匠の技をしっかり部屋で見てもらうことによって工芸品の素晴らしさを楽しんでもらいたい」

食事は徒歩2分の場所にある予約がなかなかとれない人気レストランで駿河湾の海の幸などを楽しめます。

<女将>
「20代、30代の方が予約をしてくれて工芸品と触れるのが新鮮みたいです」

たまには、日常から離れ工芸品と共にゆったりとした時間をすごしてみてはいかがでしょうか。

【祭りの常識を変える!アルミ製の横笛】
閲覧数第1位は…祭りの常識を変える!アルミ製の横笛です。

祭りなどで使われるこちらの横笛。その名も「洒楽斎(しゃらくさい)」。カラフルな横笛です。

2023年、200万人以上の人が訪れた浜松まつり。見どころの一つが”お囃子”ですが、「洒楽斎」は、2年ほど前から使用されはじめました。

洒楽斎はアルミ製なので丈夫なうえ、湿気に強いため、劣化しづらいのが特徴です。また、フタを取り外して、水洗いができ、衛生的です。演奏時の音色の周波数が竹でできた篠笛とほぼ同じ構造という評価を受けています。

洒楽斎を作ったのは車いすや二輪、船外機などの部品加工を手掛ける山田金属。以前は、企業向けの部品のみを製造していましたが、細長い材料を機械で加工する技術を生かし、初めて消費者向けの商品として洒楽斎を開発しました。

<山田金属 山田善彦社長>
「祭りはお囃子の技術の継承が難しくなっている部分もあるので、お子さんや若い女性の方にも持っていただけそうな笛を通じて、(祭りに)出る人が維持される、もしくは増えるのが目標」

アルミで出来た洒楽斎の音色がまつりをきっと盛り上げます。

© 静岡放送株式会社