藤田嗣治展 来場者1万人突破 茨城・笠間日動美術館

1万人目となった佐藤紘光さん夫妻=笠間市笠間

茨城県笠間市の笠間日動美術館で開かれている「没後55年藤田嗣治展」の来場者数が14日、1万人を突破した。同館の展覧会の来場者が1万人を突破するのは約4年ぶり。新型コロナウイルスの5類移行だけでなく、茨城DCの追い風も受け、多くの来場者が鑑賞を楽しんでいる。会期は17日まで。

同日、1万人目の佐藤紘光さん(79)夫妻=さいたま市=に記念品が同館から贈られた。佐藤さんは「不思議な質感の絵で、線が美しい」と感想を話した。

同展は日仏で活動した画家、藤田嗣治(レオナール・フジタ、1886~1968年)の作品63点を展示。「素晴らしき乳白色」と称される独自の画風や、女性や動物、子どもなどさまざまなモチーフの作品が楽しめる。同館の河又隆事務局長は「見応えあるフジタの作品がそろっている。ぜひ実物をじっくり見てほしい」と話している。

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