ドジャース・大谷の入団記者会見 「勝つことの優先度は一番高い」

日本時間12月15日、ドジャー・スタジアムで大谷翔平の入団記者会見が行われた。ドジャー・ブルーの背番号「17」のユニフォームに袖を通した大谷は、マーク・ウォルター・オーナー、スタン・カステン球団社長、アンドリュー・フリードマン編成本部長、ブランドン・ゴームスGM、デーブ・ロバーツ監督への感謝を述べたあと、古巣エンゼルスにも感謝し、「明確な勝利を目指すビジョンと豊富な球団の歴史を持つドジャースの一員になれることを嬉しく思うと同時に、今すごく興奮しています」と挨拶した。

壇上には大谷のほか、ウォルター・オーナー、フリードマン編成本部長、水原一平通訳、代理人のネズ・バレロ氏が並び、入団記者会見はフリードマン編成本部長の挨拶からスタート。フリードマン編成本部長は大谷について「間違いなく野球の歴史上で最も才能のある選手だ」と語った。

続いて大谷の挨拶が始まり、質疑応答へ。ドジャースへの入団を決めたタイミングについては、インスタグラムを更新してドジャース移籍を公表した前日の夜だったという。また、移籍を決めた理由については「1つだけというわけではない。自分がここでプレーしたいという気持ちに素直に従った」と明かした。

右ひじの手術については「発表の段階ではどのような手術になるか決まっていなかった」と語り、2度目のトミー・ジョン手術を受けたのかどうかを尋ねられると「前回とは術式が違う。詳しくは医者に聞いてほしい」と具体的な言及はしなかった。

勝つことの優先度を聞かれた際には「野球選手としてあとどれくらいやれるかわからないので、勝つこと、ワールドシリーズ制覇の可能性が高いということの優先度は高い」と明言。話題となっている後払いについては「自分が我慢してペイロールに柔軟性を持たせられるのであれば、後払いでも問題なかった」と語った。

勝つために一番大事なものは何かを尋ねられた際には「全員が勝利を目指して同じ方向を向いていること」とコメント。ウォルター・オーナーかフリードマン編成本部長が退団した際にオプトアウト権を得るという条項を盛り込んだのも「みんなが同じ方向を向いていることが大事。メインの2人が崩れてしまうと契約も崩れる」という考えに基づいていたようだ。

来季の開幕については「すでに素振りを開始している。予定通りか少し早いくらい。十分に間に合うと思う」と語り、MVP発表の際に注目された愛犬の名前は「でこぴん」であることを明かした。

勝利を何よりも優先する大谷にとって、契約交渉のなかでウォルター・オーナーが口にした「ドジャースのこの10年間は全く成功ではない」という言葉は強く響いたという。11年連続でポストシーズンに進んでもワールドシリーズ制覇は1度だけ。それは成功ではなく、さらに上を目指さなければならない。そんなドジャースの姿勢が大谷のハートを射止めたようだ。

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