遊び通し子ども育む 茨城・守谷市、遊育施設オープン

さまざまな遊具が用意された「あそびの森もりっ子」=守谷市本町

遊びを通して子どもたちを育む茨城県守谷市の遊育施設「あそびの森もりっ子」が、同市本町の保健センター2階に今月オープンした。跳んだり登ったりできる大型遊具が用意され、跳ぶ、登る、回るなど、さまざまな体の動きを体験できる。

遊育は「あそいく」「ゆういく」などと呼ばれ「遊びを通して自ら育つ」をテーマとした考え方。子どもの体力やコミュニケーション能力の低下が懸念される中、体を動かし、発想力などを高めてもらおうと市が開設した。

広々としたスペースには、跳びはねて遊べる遊具や壁を登るボルダリングなどのほか、ソフトブロックやままごと遊びの玩具などを用意。ハイハイ段階の赤ちゃんが楽しめる乳幼児エリアもある。

利用できるのは未就学児と保護者。プレイリーダーと呼ばれるサポートスタッフが常駐するが、利用には保護者の付き添いが必要。料金は1人1回100円(市外在住者は200円)。1時間ごとの入れ替え制で①午前10時②同11時15分③午後1時15分④同2時半⑤同3時45分-の計5回。1クール15組(1組最大で親2人、子2人)。休館は毎週金曜と年末年始。利用には予約が必要。

オープン初日の2日にはセレモニーが行われ、松丸修久市長は「遊びの中で育った能力は大切。この場所でいろいろな体験をしてほしい」とあいさつ。初日から多くの親子連れでにぎわった。プレイリーダーの菊地明子さんは「さまざまな遊びを紹介し、親子の元気な声が聞けるようにしていきたい」と話した。

保健センターは2022年から2年間でリニューアルし、遊育施設を整備した。施設の運営は民間に委託し、委託料は2年4カ月で約6799万円。

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