「これプリキュアじゃない?」カロリーメイトの受験生応援CMが話題 10年前の楽曲を起用した粋な理由

大塚製薬のバランス栄養食「カロリーメイト」恒例の受験生応援CMに「プリキュア」シリーズの楽曲が使用されていることが話題を呼んでいる。

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2012年から始まった同CMシリーズは今作で記念すべき10作目を迎えた。第10弾「光も影も」篇は初めて“美大受験生”に着目。「光と影」をテーマに、同級生と切磋琢磨(せっさたくま)し、励まし合いながら「光」を求めて進む姿を描いている。

話題を呼んでいるのは、CMで流れる楽曲。どこか耳なじみがあるようなピアノの音色に、ネットでは「カロリーメイトのCMのBGM、どっかで聞いたことあるな」「カロリーメイトのCMの曲が絶対知ってるけどなに~?」などの声が。また、「これプリキュアじゃない?」「プリキュア流れてる?」「カロリーメイトのCMで使われてる曲、プリキュアよな?」など答えにたどり着いた声も多くあった。

バランス栄養食「カロリーメイト」(大塚製薬)の受験生応援CM「光も影も」篇

楽曲の正体は、人気アニメ「プリキュア」シリーズの第9作「スマイルプリキュア!」(2012~13年放送)のオープニングテーマ「Let’s go!スマイルプリキュア!」。ピアノアレンジはピアニスト・角野隼斗氏が担当している。最近の同CMシリーズを振り返ると、昨年はMrs. GREEN APPLEの「僕のこと」、一昨年はYOASOBIの「あの夢をなぞって」を起用。近年のヒット曲を使うことが多い中で、突然10年前のプリキュア楽曲を起用したことが反響を集めた理由のひとつだ。

同社によれば、受験生たちが幼少期の頃に流れていた耳なじみある曲であり、今年の受験生にピンポイントで響く曲として起用されたという。「スマイルプリキュア!」の放送当時にさかのぼると、今年大学受験を控える高校生ならば7歳ごろ、高校受験を控える中学生ならば4歳ごろ。受験生が「スマイルプリキュア!」の直撃世代ということを踏まえた起用に「粋すぎる」「何それエモい」「当時小学校低学年の子たちが、大学受験に挑む年齢になってるってことか」などの声があがっている。

バランス栄養食「カロリーメイト」(大塚製薬)の受験生応援CM「光も影も」篇より

ピアノアレンジを担当した角野氏は、自身が高校時代に芸術系に進むか理系に進むかで悩んだ過去を回想し「結局理系の大学に進みましたが、今はピアニストになってます。人生というものは本当にわからないものなので、気負いすぎず、でも全力で、いろんなことを吸収するということ自体を楽しんでほしいと思います」とエールを送った。ちなみに、最も好きなプリキュアの曲は第3作「ふたりはプリキュアSplashStar」(06~07年放送)のオープニングテーマ「まかせて★スプラッシュ☆スター★」だという。

同CMは公式YouTube「大塚製薬 公式チャンネル」でも公開されている。

(よろず~ニュース編集部)

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