加藤国交政務官(衆院長崎2区)は続投 安倍派閣僚交代 キックバック受け取り否定

 政治資金パーティー裏金問題を受け、岸田文雄内閣は安倍派所属議員15人のうち10人を交代させたが、同派の加藤竜祥国土交通政務官(衆院長崎2区)=1期目=は留任した。加藤氏は取材に「これまで通り、引き続き職務に当たりたい」と述べた。
 加藤氏の事務所から連絡を受けた地元島原市の柴田英徳後援会会長は「よかった」と胸をなでおろし、「(高規格道路の)島原道路建設は途上。できる限り早く完成するよう、これからも国政の中枢と地元をパイプでつないでほしい」と要望した。島原商工会議所の満井敏隆会頭は「観光や農業など半島経済の活性化にプラスになるだろう」と話した。
 加藤氏は同問題に「関係していない」とキックバック(還流)受け取りを否定していた。岸田首相は当初、同派の政務官6人全員を代える方針だったが、党内の慎重論や政務官本人の意向を踏まえ5人を続投させた。

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