前田獲得のタイガースがさらなる先発補強 フラハティと1年契約へ

前田健太を2年契約で獲得したあとも引き続き先発投手の補強を目指していたタイガースが2人目の先発補強を実現させた。日本時間12月15日、MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、タイガースはオリオールズからFAとなっていた右腕ジャック・フラハティと1年1400万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。サイ・ヤング賞投票で上位にランクインしたことのある2人の右腕を加え、若手主体だったタイガースの先発ローテーションは強化された。

現在28歳のフラハティは今季カージナルスとオリオールズで合計29試合(うち27先発)に登板して144回1/3を投げ、8勝9敗、1ホールド、防御率4.99、148奪三振を記録。昨季大幅に悪化した与四球率は今季も元の水準には戻らず、苦しいピッチングに終始した。しかし、カージナルス時代にはエース候補として期待された選手であり、メジャー3年目の2019年には11勝8敗、防御率2.75、231奪三振の好成績を残し、サイ・ヤング賞投票で4位、MVP投票で13位に入った実績もある。

前田とフラハティの加入により、タイガースの先発ローテーションは今年9月に月間最優秀投手に選ばれたタリック・スクーバルを中心に、実績組のフラハティと前田が続き、今季防御率3点台をマークしたマット・マニングとリース・オルソンの両若手右腕が脇を固める布陣に。ジョーイ・ウェンツ、アレックス・ファエド、ソーヤー・ギプソン=ロング、トミー・ジョン手術から戻ってくるケーシー・マイズなど、多くの若手も控えており、一気に層が厚くなった印象を受ける。

前田はツインズ移籍1年目の2020年にサイ・ヤング賞投票で2位にランクイン。前田とフラハティの2人が若手投手陣にいい影響を与え、彼らの成長を引き出すことができれば、来季のタイガースはア・リーグ中地区において非常に面白い存在となりそうだ。

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