列車脱線想定し訓練 茨城・関東鉄道 警察、消防と連携

けが人の搬送を行う消防隊員ら=常総市水海道高野町

関東鉄道(茨城県土浦市)は14日、同県常総市水海道高野町の同社水海道車両基地で、倒木に伴う列車の脱線事故を想定した訓練を実施した。同社社員と常総署、常総広域消防本部の職員ら計87人が参加。けが人搬送や乗客誘導など運行再開や安全確保に向けた手順を確認した。

訓練は、列車が線路上の倒木と衝突して脱線し、乗客がけがを負ったと想定。救急隊員らが、担架などを使ってけが人や車いす利用者を車外に運び出した。このほか、非常用はしごを使った乗客の避難誘導、チェーンソーによる倒木撤去、列車をジャッキアップしてレールに乗せる復旧作業も実施した。

同社の北村恵喜常務は「今回の訓練を生かし、事故が起こった場合でも列車の安全安定輸送の維持につなげたい」と話した。

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