山陽女子ロード17日号砲 トップ選手ら275人エントリー

岡山市街地を舞台に先頭争いを繰り広げる選手たち=昨年の第41回大会ハーフマラソン

 第42回山陽女子ロードレース大会は17日、岡山市のシティライトスタジアムを発着する世界陸連公認コースで行われる。「有森裕子杯」ハーフマラソンと「人見絹枝杯」10キロに計275人がエントリー。今秋のパリ五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」に出場したトップ選手らが師走の岡山路を駆け抜ける。

 112人で争うハーフは、MGCで5、6位と存在感を放った地元天満屋の同学年コンビ、松下菜摘と谷本観月、8位だった池田千晴(日立)が参戦予定。11月末の全日本実業団対抗女子駅伝5区で好走し、チーム初となる8位入賞に大きく貢献した中野円花(岩谷産業)、前回大会で日本人最上位の6位に食い込んだ唐沢ゆり(九電工)らも名を連ねた。

 外国勢は昨年の表彰台を独占した3人が顔をそろえた。前回初優勝を飾ったマーガレット・アキドル(コモディイイダ)から2位のキプケモイ・ジョアン(九電工)、3位のデスタ・ブルカ(デンソー)まではそれぞれ1秒差。リターンマッチでも激しいデッドヒートを演じそうだ。

 日本陸連登録の163人による10キロは、ともに倉敷高出で前回史上初の3連覇を達成したアグネス・ムカリ(京セラ)、今春実業団入りしたジャネット・ニーヴァ(パナソニック)らケニア勢が軸。MGC組の竹本香奈子(ダイハツ)と和久夢来(ユニバーサルエンターテインメント)、天満屋からは若手の吉薗栞、高橋実夢、片岡碧巴葉、西村美月が挑む。

 大会は岡山市出身で1928年アムステルダム五輪女子800メートル銀メダルの人見絹枝を顕彰するため、82年に創設。国内女子ロードレース大会の草分けとして数々の名ランナーを輩出してきた。声出し応援も“解禁”され、4年ぶりに新型コロナウイルス禍前の姿を取り戻す舞台から次に羽ばたくのは―。ハーフは午前10時、10キロは同10時15分に号砲が鳴る。

【交通規制にご協力を】

岡山西、岡山中央の両署は17日、午前10時から同11時40分ごろまで、シティライトスタジアム(同市北区いずみ町)を発着点とするコース周辺で交通規制を実施します。

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