中国「台湾が貿易障壁」 総統選迫り、対抗措置を示唆

中国商務省=7月、北京(共同)

 【北京共同】中国商務省は15日、台湾当局が中国産の農産品や鉱物などに輸入規制を行い、中国に対する「貿易障壁」となっているとの調査結果を発表した。中国で台湾政策を主管する国務院(政府)台湾事務弁公室は対抗措置を取る可能性を示唆した。

 来年1月13日に台湾総統選を控え、台湾独立派と見なす台湾与党、民主進歩党(民進党)が中台間の貿易に悪影響を及ぼしていると主張し、圧力を加える狙いとみられる。中国は米国との関係を強める台湾の蔡英文政権に反発。総統選の民進党候補、頼清徳副総統を台湾独立派と見なし「トラブルメーカー」などと非難して攻撃を強めている。

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