県立高全日制 競争率1.08倍 過去2番目の低さ 第1次希望調査

 岡山県教委は15日、来春卒業見込みの県内中学生を対象にした第1次進学希望調査結果(1日現在)を発表した。県立全日制50校の平均競争率は1.08倍(前年度1.10倍)と3年ぶりに低下し、2020年度(1.06倍)に次いで過去2番目に低かった。長期的な少子化に加え、私立人気の高まりが要因とみられる。

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 進学希望者は卒業見込み者の99.0%に当たる1万6736人(前年度比321人減)。希望割合は県立全日制が68.6%(前年度70.0%)と低下した一方、県内私立全日制は18.0%(17.2%)とわずかながら上昇。県外校は4.7%(4.6%)だった。

 県立全日制は定員1万660人に1万1479人が希望した。競争率の最高は岡山工業デザイン科の1.85倍で、西大寺の普通科と国際情報科のくくり募集1.80倍、岡山工業建築科の1.70倍と続いた。希望者が定員を下回った科があるのは過去最多の32校(前年度29校)となった。

 生徒の多様な能力や適性をみて選抜する特別入試の希望者は、定員4677人に対して6283人。平均競争率は1.34倍(前年度1.46倍)と低下した。

 第2次調査は来年1月10日時点で集計し、同25日に発表する。県立高の特別入試は2月7、8日、一般入試は3月7、8日。追試は病気欠席者らを対象に同18日に行う。新型コロナウイルス感染者のための再度の追試は5類移行を踏まえて行わない。

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