弘南鉄道は14日、大鰐線(大鰐-中央弘前)の誘客の目玉として、リンゴの形をしたねぷたからリンゴジュースが出るサーバーを製作したと発表した。観光ツアー専用車両に設置し、鉄道旅を楽しんでもらう。
サーバーは高さ約70センチ。針金の骨組みにリンゴ剪定枝(せんていし)で作った和紙を張り、品種「ふじ」をイメージした。弘前市の観光施設「津軽藩ねぷた村」の職人が製作した。
14日に同市の中央弘前駅で開いた完成披露会では、桜田宏市長や日本航空青森支店の小出健也支店長らがサーバーからリンゴジュースを注いで飲み、「おいしい」「最高!」と笑顔を見せた。11、12月には青森県観光ツアーの一環で乗車した台湾や関西の観光客に提供し、喜ばれたという。
大鰐線は本年度、脱線事故やレール補修による長期運休を挟んで計20回の観光ツアーを受け入れ、566人が乗車。来年3月までに約30回1200人を受け入れる予定だ。同社は15日からリンゴ灯籠で車内を照らす「りんごねぷた列車」を運行するなど、今後もさまざまな企画で観光客を呼び込むという。