ダイエット中に飲むお酒として「焼酎」が圧倒的におすすめの理由とは?【痩せるお酒の飲み方】

ビールに含まれる糖質は太る原因に

焼酎は糖質を含まない蒸留酒のため、太りにくいお酒といえます。ただし、ひと口に焼酎といってもいろいろあって、体によいものとそうでないものがあるので知っておくといいでしょう。まず、焼酎には「連続式蒸留焼酎(甲類)」と「単式蒸留焼酎(乙類)」、この2つをブレンドした「甲乙混和焼酎」の3種類があります。

乙類は昔ながらの丁寧な製法を用い、単式蒸留機で蒸留してつくります。「本格焼酎」とも呼ばれ、芋や麦の風味がよいのが特徴。一回に一度しか蒸留できないので大量につくれず、値段も高くなります。

一方、甲類は連続式蒸留機で効率的にアルコールの純度を高めるため、風味や香りは残りませんが、大量生産できるので値段が安くなります。また、乙類と異なり原料に厳しい規制がないため、雑穀などが使われることがほとんどです。では、どちらが体によいかというと、伝統的な製法で作られる乙類のほう。その証拠に、乙類の焼酎には動脈硬化を防ぐ効果があることが近年の実験でわかってきました。

まだメカニズムは解明されていませんが、動脈硬化でできた血栓を溶かし、血液をサラサラにする「ウロキナーゼ」や「t-PA(組織ブラスミノーゲン)」という物質を活性化する作用があるのです。度数にもよりますが適量は1日100ml程度。このくらいなら、乙類の焼酎はむしろ体によい効果をもたらしてくれます。

出典:『内臓脂肪の名医が教える痩せるお酒の飲み方』

【書誌情報】
『内臓脂肪の名医が教える痩せるお酒の飲み方』
著:栗原 毅

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