ITF世界チャンピオンにジョコビッチが史上最多8度目、サバレンカが初受賞
12月14日、ITFは今年のITF世界チャンピオンに男子はノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク1位)、女子はアリーナ・サバレンカ(女子同2位)が選ばれたことを発表した。
同賞は、グランドスラムの成績を中心に国別対抗戦も考慮されて決められ、ATP、WTAのランキングどおりとは限らない。
男子では、36歳のジョコビッチが8度目のITF世界チャンピオンに輝き、女子のシュテフィ・グラフ氏が持つ7度を超えて史上最多。全豪オープン、全仏オープン、全米オープンの3つのグランドスラムを制し、ウィンブルドンでも準優勝と年間グランドスラム達成にあと一歩だった。また、9月の全米オープンを制したことでマーガレット・コート氏の持つ24度のグランドスラム優勝記録に並んでいる。
ジョコビッチは「世界No.1deシーズンを終えることは最高に栄誉なこと。すべてのテニスプレーヤーの夢で、このスポーツで最も難しいことの一つだろう。グランドスラムで優勝し、世界1位になることはこのスポーツの頂点だ」と述べている。
女子では、全豪オープンでグランドスラム初優勝を果たし、そのほかのグランドスラムでもベスト4以上の成績を残した25歳のサバレンカが初受賞。今季のマッチ成績は55勝14敗で、全豪オープンのほかに1月のWTA500アデレード、5月のWTA1000マドリード大会でタイトルを手にしている。
「2023年は私にとって信じられないようなシーズンで、ITF世界チャンピオンに選ばれてとてもうれしい。全豪オープンでのグランドスラム初優勝から世界ランク1位獲得まで素晴らしい1年だった」と述べ、「家族、チーム、そして今年応援してくれたファンに感謝しているし、来年1月の新シーズンに向けてコートに戻るのが待ち切れない」とした。