お城EXPO2023に福井県内から過去最多4団体出展 横浜で12月16日から、丸岡藩400年や一乗谷PR

「お城EXPO2023」の出展に向け、気勢を上げる丸岡高校の生徒や坂井市の担当者=12月13日、福井県の坂井市城のまちコミュニティセンター

 神奈川県横浜市で12月16、17日に開かれる日本最大級の城イベント「お城EXPO」に、福井県内から「丸岡城天守を国宝にする市民の会」(坂井市)や福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館(福井市)など過去最多の4団体が出展する。越前若狭の城の魅力を全国のファンに発信する。

 日本城郭協会などが2016年から毎年開催している。県内からはこのほか、各地の保存団体などでつくる「ふくい城巡りプロジェクト」、越前若狭御城印運営協議会(美浜町)が参加し、会場では4団体が一体的にブースを構える。

 5年連続参加の「市民の会」は、24年が丸岡藩誕生400年の年に当たることを全面的にアピールする。ブースでは新発見の古絵図「丸岡城絵図(志州鳥羽城図)」の拡大パネルを披露し、内堀五角形の美しい城郭だったことを強調。市教委が作った「再生古地図」アプリの実演も行う。現代の丸岡市街と本多時代の城下を重ねながらスマートフォンで見ることができる。17日のステージ発表では、丸岡高校地域協働部の生徒14人が○×クイズで現存天守の魅力をPRする。

⇒福井の城を学び楽しむ「ふくい城巡り」

 朝倉氏遺跡博物館は朝倉家の家紋が入ったかぶとを作るペーパークラフトのワークショップなどを展開する。城巡りプロジェクトは、嶺南6市町の山城をテーマにしたクイズ大会を企画。初代福井藩主の結城秀康が生誕して24年に450年となるのを記念し、福井城の金箔押し限定御城印を販売する。御城印運営協議会は、EXPO限定品を含むはがきサイズの御城印を並べる。

 お城EXPOは、横浜の本大会以外に複数の地方で出張型イベントの開催実績があり、福井県では24年中に出張型の県内誘致を目指す考えを示している。

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