山下元法相、弾劾裁判員を辞職 岡口判事側が忌避申し立て

 交流サイト(SNS)への投稿で殺人事件の遺族を傷つけたなどとして、仙台高裁の岡口基一判事(57)=職務停止中=が訴追された弾劾裁判を審理している裁判官弾劾裁判所(裁判長・船田元衆院議員)は15日、裁判員だった自民党の山下貴司元法相が14日付で辞職したと明らかにした。岡口氏の弁護団が忌避を申し立てていた。

 弁護団は山下元法相が10月25日に開かれた第10回公判の尋問の際、証拠請求されていない文献を読み上げたことなどから「不公平な裁判をする恐れがある」として11月1日に忌避を申し立てた。その後、山下元法相から辞職願が出されたという。

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