黒犬と訪ねる民宿シリーズ、何もないが楽しい(?)森の宿へ

こんにちは、吉田パンダです。前回予告では今回はパリのクリスマスイルミネーションとお伝えしましたが、作者都合により今回も黒犬と行く田舎の民宿編、その2。小雨の降る中、森を駆け抜ける闇の使者として楽しくて仕方がないのは、スキッパーキのスキです。

詳細はまだお伝えできないのですが、ある森をテーマに四季を撮影するプロジェクトを進めていて、そのアシスタント(もしくはお邪魔犬)として黒犬もたまに同行しています。晴れは晴れ、雨は雨の森を撮るんですが、雨をどう捉えるかは試行錯誤中、、。

で、その森が自宅から割と遠いので、撮影に行く時は前泊しています。今回も森にほど近い田舎の民宿に一晩お世話になりました。

周りにはレストランもカフェも肉屋もないので、今回の夕飯は持ち込みです。キッシュを作ってきました。中身はベーコン、ポワロー葱、マッシュルーム、キャベツ、ニンジン、それに卵3個と生クリーム適当、加えて冷蔵庫にあったチーズ3種類(モッツァレラ、コンテ、ペコリーノ)も入れて、200度で35分。

キッシュという響きには「OLが自由が丘のカフェでお昼に食べる、お洒落な洋風パイ」的なイメージがあると思いますが(←おじさんの思い込み)、言ってみれば「お好み焼き」なんです(断言)!中身は何でも構いません。あまりものを炒めて入れて、卵とクリームとチーズでとじればOK。自分はパイ生地で作る方が好きで、持ち運ぶ時や、時間がない時、料理するのが面倒な時に作ってます。

この宿では、シードルがサービスで一本無料です。そして、このオーガニックシードルがまた美味しい。キッシュにぴったりすぎます。

宿:Gite au Coeur d’une residence d’artiste https://www.cybevasion.fr/gites-gite-au-coeur-d-une-residence-d-artiste-saint-aubin-de-bonneval-eh7027160.html

シードル:FERME DE CUTESSON https://www.bienvenue-a-la-ferme.com/orne/vimoutiers/ferme/ferme-de-cutesson-en-pays-de-camembert-dans-l-orne-en-normandie/139024

シードルとキッシュで一晩を過ごして翌日、早朝の撮影を終えて2階から降りてくると、黒犬が待ち構えていました。

「朝からどこに行ってたんだ、飼い主!」

まだ君は寝てたからね。前足が見えないと、何だかふしぎな生き物です。まるいっ。

朝ごはん。毎朝の日課である果物も持ち込んでいます。

1階の窓が広く明るいのは良いのですが、カーテンはありません。そういえばパリのアパートなんかでも、寝室以外カーテンはないという家、けっこうあります。

友人たちと手作りで作ったキッチン、と管理人が話していました。すごい天板です。

キッチン側からリビングを眺めると、こんな感じです。

隣が母屋で、宿泊棟は離れといった位置付け。窓辺の観葉植物たちが「何だかいつの間にか、大きく育ってしまったんだ」といった体で、綺麗にまとまっていないところに好感が持てます。

「もう席についてますよ!」

自分のご飯はすでに食べ終わっている黒犬スキ。狙いはりんごです。

真ん中のりんごの皮が、スキ用。

好きな食べもの:りんごの皮←あんまりだ。

人間はこちらです。隣村のパン屋で調達してきました。

宿を一歩出て眺める風景。うむ、、。

夏はきっと庭のテラスも気持ち良い、「何もない」を楽しめる田舎民宿をご紹介しました。次回はパリか、ご近所のサロン・ド・テからお届けします。どうぞお楽しみに。

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