町営バス「運送許可」更新忘れ約1か月運行、町職員3人を厳重注意処分へ 期間中の利用者に返金方針も申告者なし=静岡・河津町

静岡県河津町が町営バスの有償運送許可の更新手続きを忘れ、約1か月間、運賃を徴収して運行していた問題で、町は近く、担当の課の職員3人を口頭による厳重注意処分にすることにしています。

この町営バスは、伊豆急行河津駅から山間地の逆川地区を結ぶ「逆川線」で、平日に1日6往復運行していました。このバスは「自家用有償旅客運送許可」の更新手続きをしていなければ、利用者から「運賃」をとる「有償運送」ができませんが、2023年9月30日で許可が切れていたことが、11月6日の静岡運輸支局の指摘で判明しました。

このため町では、11月7日から運送許可の登録手続きが済むまでの間、時間やルートを変えずに無料で運行していましたが、「有償運送」の登録が完了したとして、12月1日から有料での運行を再開しました。

許可の更新は3年に1回。町は手続き忘れの再発防止策として、担当職員以外にも許可証を確認できる環境を整えるということです。

なお、許可の期限切れ後の10月1日から11月6日の間に利用した41人から徴収した運賃3000円は返金することにし、逆川地区の住民を中心に、回覧板や町のホームページなどで返金の申告を求めています。

しかし、12月15日までに申告をした人は、1人もいないということです。町は同月22日を申告期限としています。

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