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2023年12月14日に公開された動画のテーマは……自民党裏金疑惑!今後どうなるの?
ゲストに弁護士で国際人道プラットフォーム代表の菅野志桜里氏をお招きし、自民党の裏金疑惑について語っていただきました。
疑惑の本質的な問題点とは?
【このトピックのポイント】
・宮沢博行氏の説明は検事が調書に採用したいレベル
・裏金の背景にあるのは自民党の地方組織のヒエラルキー
・岸田総理は自民党の負の文化をぶち壊す道を選ぶべき
岸田総理 裏金問題「火の玉になって信頼回復」
岸田総理は12月13日に会見を開き、自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金問題について「国民の信頼回復のため火の玉となって自民党の先頭に立ち、取り組む」と述べました。
菅野氏は岸田総理の「党の先頭に立って戦っていく」という言葉に言及し「自民党の派閥カルチャーの負の部分を一掃していくために、ということであればぜひやっていただきたい」とコメントしました。
今回の裏金問題で違法性が問われているのはキックバックそのものではなく、そのお金の動きが報告書に記載されていなかった点です。さらにそれがミスによるものなのか、意図的なものなのかも重要な論点です。
ただ、長期間にわたって多くの議員が繰り返し未記載であった状況を踏まえれば、組織的かつ意図的に行われていたとみるのが自然ではないでしょうか。
菅野氏が「本質的な問題」として指摘したのは、政治資金パーティーが企業団体献金の抜け道として制度化してしまっている点です。
この論点も、今後議論されていくことになるでしょう。
宮沢防衛副大臣が造反?安倍派瓦解の兆し
裏金疑惑を巡っては、宮沢博行防衛副大臣がキックバックについて派閥から支持があったこと、また箝口令が敷かれていたことを暴露し注目を集めています。
宮沢氏の説明について、菅野氏は検事の視点から証拠として大きな意味をもつとコメント。「このまま調書にしたいと思う検事もいたかもしれない」と続けました。
これまでの安倍派の文化からすれば、宮沢氏のような中堅議員が派閥の指示を自ら破るような言動は考えられないことです。
政界ではどちらかといえば評価されない行動ではありますが、菅野氏は元政治家、そして一国民として「こういう振る舞い自体はマイナス評価をしたくない」とコメントしました。
今後、この疑惑は法的にどのような決着を迎えるのでしょうか。
菅野氏は、安倍派が収支報告書の不記載を組織的かつ長期的に行ってきたことは事実認定可能な状況と説明。その上で、その責任を派閥の会計責任者を超えて事務総長にまで問うことができるかどうかが決着の分かれ目になるとしました。
また、安倍派だけでなく二階派や岸田派も安倍派に比べて規模は小さいながら同様のことが指摘されており、どこまで明らかになるのかが注目ポイントとなりそうです。
ここでMC乙武洋匡は「裏金=領収書のいらないお金を作る目的」に疑問を呈します。
MC乙武「何に使いたいんですかね?」
政治にお金がかかるのは周知の事実ですが、その使途のほとんどは報告書に記載して問題のないものばかりです。
そのなかで自民党内に「自分を支えてくれる地方議員に対するお金を渡して、サポートをお願いするカルチャーは一部であるんだろう」と菅野氏。選挙ドットコムちゃんねるおなじみの豊田真由子氏もこのお金の存在にたびたび言及しています。
自民党の国会議員が地方組織のヒエラルキーをのぼり詰めるためにお金が絡んでいることが、この問題の裏に隠れているのかもしれません。
菅野氏「自民党独特の根強い政治文化であることは間違いない。そこと戦えるかどうかが岸田さんに問われているんだと思います」
岸田総理が進むべき道とは?
MC乙武「岸田政権、もつんでしょうか?」
菅野氏は自民党では解散権をもつ総理にすら圧力がかかることがあるとした上で、岸田総理には2つの選択肢があると語ります。
1つは、これほどの大惨事を迎えてなおこれまでのように各派閥に心配りをしつつ党内での自分の立場を守る道。
もう1つは人事だけでなく政治資金規正法を改革し、自民党の文化をぶち壊すところまで踏み込む道です。
菅野氏は「大変だけれども、総理大臣としてやるべき仕事をやっていくには後者の道を選ぶべき」とコメント。選択次第で支持率が回復する可能性にも言及しました。
MC乙武「これまでの岸田さんを見ていると前者になってしまいそうな気もしますが、後者を期待したいですね」
菅野氏「期待をしつつ、火の玉となって何と戦うのかしっかり見ていきたいと思います」
動画本編はこちら!
菅野氏が検察と国会議員の視点から裏金疑惑を解説!疑惑の裏にある自民党の負の文化とは?
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