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今回のけいナビは、今年度3回目となるラピダス特集。進出表明から間もなく1年が経過しようとする中、半導体人材育成に向けた動きや、工場が立地する千歳の現状はどうなっているのか、取材した。
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工場の立地先からわずか1キロの場所に位置する公立千歳科学技術大学。同大学では、2年生を対象とした半導体関連の授業が行われていた。
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現在、半導体関連の授業を受けているのは約80人。明確に進路を決めている学生はまだ少ないが、ラピダス進出表明を受け、半導体への関心は少しずつ高まっているという。こうした動きを背景に、道内の各教育機関は最近になって人材育成の取り組みを強化している。
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そのひとつが、旭川高専。同高専は10月から、4、5年生を対象とした半導体概論を開講。来年2月上旬までの全15回の講義を通じて、半導体の基礎教育を行う方針だ。道内に4つある高専の中で、半導体に特化した講義を行うのは同高専が最初となる。
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道内ではほかにも、半導体人材の育成を目指す動きが相次ぐ。北大や苫小牧高専が具体的な動きを進めていて、外部機関との連携も視野に入れている。
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公立千歳科学技術大学の宮永学長は、これから育成の動きは加速するとの見方を示す一方、半導体だけに詳しい人材だけではなく、ほかの分野にも精通した人材の必要性が高まっていくとみる。キーワードとして挙げたのが「対応力」と「適応力」だ。
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一方、工場が立地する千歳は今、どのようになっているのか。
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千歳市役所は現在、12の部会に分かれラピダスの工場稼働後のマチの在り方を検討している。各部会から出された意見を集約し、全体像をまとめるのが4月に発足した次世代半導体拠点推進室だ。
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推進室トップの森室長は、千歳に拠点を構えたいという企業が増えてきているものの、そこに対応できるオフィスビルなど受け皿がないことが現在の問題だとする。こうした問題への対応を喫緊の課題と位置付けている。
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一方、札幌では少し変わった動きが出てきている。
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札幌の中心部では4月以降、東京に拠点を置く大手法律事務所の進出が相次いでいる。そのうちのひとつ、森・濱田松本法律事務所の立石弁護士は、理由を次のように説明する。「建設業の労働時間の上限規制が来年4月から導入されることに伴う法務関係の相談や、海外企業の進出に伴う契約業務の増加がこれから見込まれる」。法律事務所が札幌に拠点を置く動きは、これからも続くとしている。
(2023年12月16日放送 テレビ北海道「けいナビ~応援!どさんこ経済~」より)