EWCに2024年から新規参戦のTeam Étoileが体制発表。大久保光、亀井雄大を擁してSSTクラスに10年計画で参戦へ

 12月15日、2024年シーズンからFIM世界耐久選手権(EWC)にフルエントリーをするTeam Étoile(チームエトワール)が参戦体制を発表。ライダーは3名中2名が決まっており、大久保光と亀井雄大が起用される。

 2024年から10年間の活動を前提として、長期的な成長計画を立ててEWCのSSTクラスに参戦するというTeam Étoile。チーム代表を務めるのは市川貴志氏で、ライダーは大久保と亀井が決まっており、3人目のライダーは交渉中だという。また、マシンはBMW M1000RR、タイヤはワンメイクのダンロップだ。

2024EWC:Team Étoileが使用するBMW M1000RR

 同チームは新規チームとして2023年1月に発足。フランスのル・マン近郊のテロシェにヨーロッパでの拠点を、東京江戸川区に日本の拠点を置き、ゼロからスタートする。

 チーム代表の市川氏を中心に、曽根健太郎メカニック、鈴鹿サンデーロードレース最終戦ではライダーを務めた佐藤太紀をコアメンバーに、経験のあるベテランメカニックと若手が組み、人材の育成もチームの目的のひとつとして取り組む。また、BMW MOTORRAD Official Partnerであるalpha Racingと契約してEWC全戦でエンジニアを派遣してもらう体制を整えたという。

 EWCでの日本チームは、EWCクラスにはF.C.C. TSR Honda France、ヨシムラSERT Motul、Team Kawasaki Webike Trickstarがフルエントリーしているが、SSTクラスでプライベーターチームはTeam Étoileのみとなる。

市川貴志チーム代表(Team Étoile)

■市川貴志(チーム代表)
「Team Étoile/チームエトワール代表の市川です。この度、2024年シーズンからFIM 世界耐久選手権(EWC)にフル参戦することを発表できたことを大変うれしく思っています。ご協力いただいている皆様に感謝申し上げます。エトワールとはフランス語で“星”という意味です。若いころに料理人を目指していたときにフランス・リヨンのミシュラン星付きレストランで修業した経験から、いつか“星”をつけた名をつけたいという思いからきています」

「チームロゴは日本とフランスの国旗を重ね、両国をつなぐ活動をすることをイメージしています。世界で活躍できる若い人材を送り出し、日本からEWCに参戦する仲間を増やしたい。我々の活動を通じてモータースポーツに興味を持ってもらうきっかけを作り、24時間耐久ロードレースの魅力を発信していきます。皆様の応援、ご協力をお願い申し上げます」

大久保光(Team Étoile)

■大久保光
「日本のチームが新たにできてFIM 世界耐久選手権(EWC)に参戦すること自体、すごいことですし、そのライダーとして市川代表にお声がけいただいたことを光栄に思います。10年という長いスパーンを見据えてスタートするチームに関わらせていただけるので、ボク自身が鈴鹿8耐はもちろん、ル・マン24時間、ボルドール24時間を走ってきたことを始め、これまで9年間ヨーロッパで活動してきた経験をレースはもちろん、Team Étoile/チームエトワールの活動全体で生かすことができればいいなと思っています。チーム体制、バイクをしっかり作ってル・マン24時間での開幕戦を迎えられるようにしていきます」

亀井雄大(Team Étoile)

■亀井雄大
「まずはお声がけいただいた市川代表に感謝いたします。10年計画という、しっかりとしたビジョンを持っているチームにスタートアップから携われることを大変うれしく思うと同時に世界耐久という新しい挑戦にワクワクしています。初めてのマシン、初めてのタイヤとなりますが、これまでの経験を活かしチームに貢献できればと思っています。改めて市川代表を始めチーム、各スポンサーの皆様のご協力のおかげで参戦がかないました。本当にありがとうございます。全力で頑張ります!」

 チームのウェブサイトとSNSはこちら:https://profu.link/u/teametoile25

2024EWC:Team Étoileが使用するBMW M1000RR

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