年末控え、不審者対応の訓練 東京・築地本願寺で警視庁

東京都中央区の築地本願寺で、刺股の使い方を学ぶお坊さんら=15日午後

 参拝客が増える年末年始に向け、警視庁築地署は15日、東京都中央区の築地本願寺で不審者対応の訓練を実施した。署員や築地本願寺の職員ら約50人が参加。署員が寺の職員に刺股の効果的な使い方もレクチャーした。

 訓練は参拝を装った男が本堂内の立ち入り禁止区域に入ろうとし、寺側の警備員が制止すると刃物を取り出して暴れたとの想定。参拝客役を避難させ、警備員と職員が男に刺股で距離を取りつつ「刃物を置け」「落ち着いて」などと声をかけ、通報で駆け付けた署員が不審者役を取り押さえた。

 警視庁は15日から来年1月3日までを「年末年始特別警戒期間」と位置付けている。

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