2023年も残り半月ほど。忘年会のシーズンを迎えています。新型コロナも5類に移行し、賑わいが戻った名古屋市の繁華街。注意が必要なのが…「ぼったくり被害」です。
実は、2022年にくらべ、2023年は相談件数が激増。被害を未然に防ぐため、中区の錦三丁目では12月12日から警察と地域ボランティアらによる夜間パトロールも行われています。
愛知県内のぼったくり被害の現状と対策に迫ります。
ぼったくりの請求、最高額760万円
愛知県警に寄せられた相談の中で最高額の760万円
愛知県のぼったくり被害は増えています。2022年1月から11月末までの栄地区での「ぼったくり被害」の相談件数は20件でした。しかし、2023年は116件。約6倍に増えているんです。
県警はコロナによる行動制限がなくなり、人出が増えた事が原因と見ています。相談のなかにはこんなケースもありました。2023年5月、栄地区のキャバクラ店を一人で利用した男性の「数時間利用して、事前に聞いていた金額とは違う高額な料金を請求された」という相談。
請求額はなんと「760万円」。この金額は、これまで愛知県警に寄せられた相談の中で最高額だということです。
被害に遭う人の9割が客引きを利用
3つの対策
愛知県警によると、ぼったくりの被害に遭う人の9割が客引きを利用しているということなんです。背景には、店と客引きがグルになっているケースが多いからということなんです。
客引きを利用して入った店では、次のような例もあるといいます。店では従業員がドリンクのメニューを使って客に値段を示すんですが、メニューに小さく「氷は別料金」などと書かれていて、客がそれに気が付くことができずに、後で高額請求をされるようなことがあります。
ぼったくりに遭わないようにするには、どうしたら良いのでしょうか。愛知県警は3つの対策をあげています。
(1)客引きを利用しない
(2)県警のホームページに掲載されている、ぼったくり防止条例違反店舗を確認
(3)万一入店してしまったら、料金システムを確認すること