「満室に」「これまで以上の入客予想」コロナ5類移行後、初の年末年始に伊豆の観光業者も期待=静岡

2023年も残すところ、あとわずか。新型コロナの感染症法上の位置付けが5類に移行してから迎える、初めての年末年始で伊豆の観光業者は期待を寄せています。

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<ニューとみよし 富岡篤美社長>
「例えば12月24日、在庫0、予約22、(客室は)22部屋ですので、満室ということになっています」

年末年始の予約は満室に近い状態という熱海市のホテル。コロナ禍の年末年始に比べて、客層がぐっと広がっているといいます。

<ニューとみよし 富岡篤美社長>
「コロナ禍の中では隣接県とか、近場の方、1都3県中心に首都圏の方が多かったが、(年末年始とか、長期の休みが取れる時期には)より遠方の方が多くなり、北は北海道から南は九州まで全国から来ていただいている」

年末年始はフル稼働の状態が続くことから、清掃スタッフを外部に委託するなど、態勢を手厚くしています。

<ニューとみよし 富岡篤美社長>
「観光地はにぎわっていて、ちょっと不便はあるかもしれないが、わいわいしている方が楽しい」

大手旅行会社JTBによりますと、12月23日から2024年1月3日に国内旅行に出かける人は、約2800万人、前年比103.7%で、コロナ前と比べても、95.7%にまで回復する見込みということです。

水産会社直営で、安さと新鮮さが自慢の飲食店「熱海まぐろや」です。

<客>
「絶対におすすめしますね、普通にこの値段じゃ食べられないと思うので」

店側も年末年始への期待感は高いといいますが、長引く物価高に頭を悩ませています。

<熱海まぐろや 宇田勝也店長>
「去年の今頃300円ぐらいだったが、これ今600円くらい、倍ぐらいになっちゃっていて」

金目鯛の煮付けに使うショウガや海鮮丼には欠かせないのりなど、あらゆる材料の値上がりが止まりません。

少しでも手ごろな価格で楽しんでもらおうと、市場に出回らない「未利用魚」など工夫をしています。

<熱海まぐろや 宇田勝也店長>
「これはシイラなんですけど、型が小さいので未利用魚なんです」

<熱海まぐろや 宇田勝也店長>
「年末年始は、これまで以上の入客が予想されるところもあるので、僕らもそれに備えてなんとか現状を維持しつつも、よりよいものを提供できるよう頑張るので、是非遊びに来てください」

物価高の影響が気になるところではありますが、観光地はコロナ前の状態に戻りつつあります。

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