横浜市が敬老パスの1年間の実績公表 平均利用回数は75歳がピーク、月に何回利用?

横浜市営地下鉄の敬老パス専用読み取り機(資料写真)

 横浜市内のバスや地下鉄を一定額の負担で利用できる「敬老特別乗車証(敬老パス)」の1年間の利用実績(速報値)が15日、市会常任委員会で報告された。市は利用実績を正確に把握することを目的にIC化に踏みきり、1年間(昨年10月~今年9月)のデータを集めていた。今後は詳細な分析を行い、持続可能な制度の在り方を検討する。

 敬老パスは高齢者の社会参加支援と福祉の増進を目的に、70歳以上の希望者に交付。市営バスや市内民営バス、市営地下鉄などを無料で利用してもらっている。年間の負担金は収入などに応じて無料~2万500円の8段階あり、交通事業者も料金の一部を負担する仕組みだ。2022年度の交付者数は41万1555人で、70歳以上の51.6%だった。

 報告によると、1人当たりの月間平均利用回数はバスと地下鉄合わせ19.6回。年齢別でみると、75歳の22.4回をピークに、82歳までは利用者全体の平均を上回った。

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