埼玉県警鴻巣署(中山和典署長)は6日、道に迷っていた80代女性を適切な措置で保護した功労で、鴻巣市の岡部真里さん(33)と長男の中学1年生凌大斗(りおと)さん(13)、長女の小学4年生愛優華(あゆか)さん(10)に同署で感謝状を贈呈した。
岡部さん親子によると、11月13日午後5時半ごろ、鴻巣市内を乗用車で走行中、パンクした自転車を押す女性を気に留め、「どうしたの」と声をかけた。自転車店に預け、女性を自宅に送ることになったが、女性は道が分からず、困った末、同署に通報した。
署員が到着するまでの間、親子は女性の安全を確保。迷い人の保護活動に貢献した。真里さんは「午後4時ごろ、最初に娘が自転車を押す女性を見かけた。帰りも娘が見かけて気になったので、女性に声をかけた」と振り返った。
女性は市外の人で、自転車がパンクして修理ができる自転車店を探していたという。自転車店はあったが、営業を終えていた。親子が頼んで店に預かってもらったという。
愛優華さんは「女性のことが心配だった。無事でよかった」と話した。凌大斗さんは「以前、熱中症のおばあちゃんを路上で助けしたことがある。今回も、無事に済んでよかった」と話していた。