一部の階級は来春のパリ・オリンピック・アジア＆世界予選の日本代表選考となり、一部の階級は新たなスタートとなる。2023年天皇杯全日本選手権は、12月21日（木）～24日（日）に東京・代々木競技場第2体育館で行われる。各階級の見どころをさぐった。
《大会要項》＝抽選日変更（前日に実施） ／ 《大会日程＝各日の実施階級》
女子57kg級・展望（2023年12月23・24日実施）
▲2028年ロサンゼルス・オリンピックへ向けて好スタートを切れるか、南條早映
※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等による戦力ダウンは勘案しておりません。
パリ・オリンピック出場を逃して再起をはかる南條早映（東新住建）が、昨年に続く優勝を目指す。実績は十分。オリンピックを逃した気持ちの面がどうか。
昨年の決勝で南條に敗れた屶網さら（KeePer技研）は、今年のU23世界選手権で優勝。“世界タイトル”獲得の勢いを持ち込めるか。昨年3位の田南部夢叶（レスターホールディングス）は今年、59kg級で全日本社会人選手権2位、全日本女子オープン選手権優勝、62kg級で国体2位と重い階級で鍛え、57kg級に再挑戦する。成果を出せるか。
昨年のU20アジア選手権優勝の中村成実（法大）が、今年は全日本社会人選手権と全日本女子オープン選手権で優勝と好調。今年のU20世界選手権2位の新井一花（育英大）、U20アジア選手権2位の水澗琉奈（神奈川大）、同55kg級優勝の山下叶夢（東洋大）らの若い選手の台頭はあるか。
《2023年明治杯全日本選抜選手権・成績》
《全日本選手権・歴代優勝選手》＝男子フリースタイル ／ 男子グレコローマン ／ 女 子
エントリー選手（13選手）
※シード選手（今年の全日本選抜選手権の1位・2位）、今年の世界選手権代表選手、今年の全日本選抜選手権のこの階級の3位の選手以外はアイウエオ順
《第1シード／2023年世界選手権59kg級出場、全日本選抜選手権2位》
南條早映（なんじょう・さえ＝東新住建）
1999年7月15日生まれ、24歳。兵庫県出身。JOCエリートアカデミー／東京・安部学院高～至学館大卒。161cm。2022年全日本選手権優勝
《2023年全日本選抜選手権3位》
屶網さら（なたみ・さら＝KeePer技研）
2000年11月6日生まれ、23歳。大阪府出身。愛知・至学館高～至学館大卒。159cm。2023年U23世界選手権優勝
相原志織（あいはら・しおり＝日体大）
2003年11月7日生まれ、20歳。静岡県出身。静岡・伊豆総合高卒。146cm。2023年全日本女子オープン選手権59kg級2位
新井一花（あらい・いちか＝育英大）
2004年10月6日生まれ、19歳。栃木県出身。愛知・至学館高卒。158.6cm。2023年全日本女子オープン選手権2位
菊田花（きくた・はな＝法大）
2001年9月23日生まれ、22歳。茨城県出身。茨城・霞ヶ浦高卒。157cm。2023年全日本選抜選手権5位
田南部夢叶（たなべ・ゆめか＝レスターホールディングス）
1999年7月14日生まれ、24歳。東京都出身。東京・帝京高卒。158cm。2022年全日本選手権3位
田村生吹（たむら・いぶき＝自衛隊）
2000年5月25日生まれ、23歳。京都府出身。京都・網野高～日体大卒。159cm。2022年全日本選手権5位
中村成実（なかむら・なるみ＝法大）
2002年5月17日生まれ、21歳。富山県出身。富山・高岡商高卒。156cm。2023年全日本女子オープン選手権優勝
長谷川姫花（はせがわ・ひめか＝南九州大）
2004年6月11日生まれ、19歳。大阪府出身。大阪・堺リベラル高卒。164cm。、2023年全日本学生選手権3位
平田琴音（ひらた・ことね＝福岡・三井高）
2006年8月8日生まれ、17歳。福岡県出身。159cm。2023年インターハイ3位
藤山いろは（ふじやま・いろは＝日体大）
2003年12月27日生まれ、19歳。北海道出身。東京・安部学院高卒。155cm。2023年全日本社会人選手権2位
水澗琉奈（みずま・るな＝神奈川大）
2003年5月6日生まれ、20歳。石川県出身。石川・志賀高卒。158cm。2023年JOC杯ジュニアクイーンズカップU20 2位
山下叶夢（やました・かのん＝東洋大）
2004年5月11日生まれ、19歳。香川県出身。香川・高松北高卒。153cm。2022年全日本選手権55kg級3位
