いま注目の県庁展望ロビー 「日本夜景遺産」認定で問い合わせ増 スカイツリー見える日も

県庁15階展望ロビー南側から見た夜景(鈴木さん提供)

 栃木県庁15階展望ロビーからの夜景が、改めて注目を集めている。一般社団法人「夜景観光コンベンション・ビューロー」が認定する今年の「日本夜景遺産」の一つに選ばれたのを契機に、県庁には問い合わせや来館者が増えているという。

 展望ロビーはガラス張りで、地上65メートルから街並みや日光連山など県内の景色が一望できる。夜は市街地のネオンや郊外の住宅の明かりが輝き、ライトアップされた東京スカイツリーが見える日もある。

 夜景鑑賞士1級を持つ県経営企画課の鈴木規章(すずきのりあき)主幹兼課長補佐は「単に明るいだけでなく、街並みがあり山がある。時間とともに光量が増していく様子が見られる」と魅力を語る。

 日本夜景遺産は、夜景マイスター33人らの投票で決める。今年は「施設型夜景遺産」部門で選ばれた県庁展望ロビーを含む13カ所が認定され、計280カ所となった。

 県広報課によると、認定以降、県民から開館時間などの問い合わせが増えているといい、担当者は「バリアフリーの環境で、ゆったりと夜景を見られる。東西南北で異なる表情を楽しんでほしい」と話している。

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