24年春の富山県内スギ花粉、平年より多く 県森林研予想

 富山県森林研究所は15日、来春の県内のスギ花粉飛散量が平年より多くなる見通しだと発表した。今夏の日照時間が平年より長かったことが要因で、平野部では1平方センチ当たり約5300個程度(平年同3334個)と予想する。飛散量が多かった今年の同8381個と比べると、4割程度減少する。

 11月下旬に県内11カ所で実施した雄花の着花量調査で分かった。7、8月の日照時間が長いほど着花量が増える傾向にあり、花粉の量が多くなりやすい。今夏の平均日照時間は253.6時間で平年より75時間程度長かった。飛散シーズンは2~4月。同研究所はシーズン前から抗アレルギー剤を使用するなど、早めの対策を呼びかけている。

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