由布市の小1保木井君、生物分類技能検定4級に合格 受験時6歳、最年少タイ記録【大分県】

生物分類技能検定の4級に合格した保木井晃之君=由布市湯布院町

 【由布】由布市湯布院町の川西小1年、保木井(ほきい)晃之君(7)が「生物分類技能検定」の4級に合格した。受験時は6歳で、公表されている昨年度までの最年少記録に並ぶ。生き物が好きで「将来は冒険家になりたい」と笑顔を見せる。

 試験は一般財団法人「自然環境研究センター」(東京都)が実施。野生生物の正しい分類知識を持つことや、調査・保全を担う人材育成などを目的に1999年から始まった。1~4級があり、1級は環境コンサルタントなどプロレベル。初心者向けの4級は学生や動植物に興味がある人が受験。身近な生物の区別や形に関する基礎的問題などが出題される。

 4歳ごろからカブトムシやクワガタに興味があった保木井君。自宅近くなどで生き物を観察しては、図鑑で調べ知識を増やす。絵を描くことが得意で、母親の福実さんは「昆虫の脚の細かいところまで描く。観察力がすごい」と話す。読書量も多く、ジャンルを問わず週に70冊ほど読むという。

 検定を受けるのは初めて。兄の景之君(9)=川西小3年=が昨年度の「天文宇宙検定」に合格したことに触発され、自らも生物関連の検定に挑戦したくなったという。8月中旬に大分市内のテストセンターで受験。パソコンで選択問題に回答した。120分の制限時間よりも早く解き終え、「自信はあった」と振り返る。

 11月に合格が判明。「うれしかったし、もっと生き物が好きになった」と顔をほころばせる。「昆虫の繁殖もしてみたいし、日本に生息していない昆虫も見てみたい。やりたいことがいっぱい」と、さらに興味を膨らませている。

<メモ>

 4級は2000年度に新設され、22年度までに延べ1万5890人が受験。合格者は9573人で合格率は60.2%。

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