ダンス躍動、まちに活気 茨城・太田一高同好会 24日、初の自主公演

初めての自主公演を行う県立太田一高ダンス同好会=常陸太田市栄町

茨城県立太田一高(常陸太田市栄町)のダンス同好会が24日、同市中城町の市生涯学習センターふれあいホールで、初めての自主公演に臨む。創設から2年目で、これまでは同高文化祭などのステージに立ってきたが、「ダンスを楽しむだけでなく、少しでもまちの活性化に役立ちたい」と公演を企画。間近に迫った舞台に向け、「自分たちの思いを届ける」と練習に熱が入る。

現在のメンバーは1、2年生計9人。通常の練習は週2日の放課後。動画を参考にしたり、ダンス経験者が振り付けを考えたりしている。K-POPやヒップホップ、ジャズダンスなどジャンルも幅広い。自主公演に向け、練習漬けの日々を送る。

小学1年からダンス教室に通う2年の柳生千翔さん(17)は高校生活の中でも「ダンスをしたい」と考えていたが、同高には関係する部がなかった。友人4人と同好会設立を申請したが認められなかった。有志として文化祭や校外活動で実績を積み、今年2月の2回目の申請で承認された。

柳生さんは「ダンスをしたり、見る機会のない生徒にも部活なら挑戦してもらえたり、地元でダンスを始めるきっかけになるかもしれない」と同好会にこだわった理由を説明する。

自主公演は、同好会のコンセプト「地域のために」の思いを形にする取り組み。対外交渉や打ち合わせ、書類の提出も自分たちで走り回る。「学校や関係機関に提出する校外活動の企画書や申請書をつくるのが大変。どう伝えればいいか悩んだ」と明かす。公演では「ダンスの楽しさを伝えたい。同好会の成長を見てほしい」と笑顔を見せる。

同好会顧問の袴塚かつ良教諭は「生徒たちは活動を始めた時からビジョンを持っていた。来場者には若いパワーを見て頑張ろうという気持ちになってもらえたらうれしい。思いを込めたメッセージをステージから思いっきり発信してほしい」とエールを送る。

公演当日は同高JRC部が受付などを手伝う。吹奏楽部は演奏を披露し、写真部が会場に市の魅力をPRする写真を展示する。水戸葵陵高校(水戸市)のダンス同好会も舞台に立つ。当日は午前11時半と午後2時半からの2回公演。入場無料。各回300席限定。

© 株式会社茨城新聞社