セブン-イレブンで三鉄乗り放題券 全国の店舗販売開始

三陸鉄道の車両=2023年11月23日撮影

 セブン-イレブン・ジャパン(東京)は15日、三陸鉄道の乗り放題乗車券の取り扱いを全国の店舗で始めた。リアス線の有人駅など県内でのみ販売していたが、コンビニで買えるようになり、利用増が期待される。

 全線で2日間乗り放題の「全線フリー乗車券(6100円)」と盛-釜石、釜石-宮古、宮古-久慈の3区間で利用可能な「1日フリー乗車券(1500~2600円)」を販売する。小学生は半額で、それぞれ100円上乗せすると三鉄車両が海沿いを走るポストカードが手に入る。購入は店内のマルチコピー機などを使う。

 地域活性化につなげようとセブン側から打診があった。店舗で鉄道の企画乗車券を販売するのは、秋田内陸縦貫鉄道(秋田県)に次いで東北2例目。宮古市内で同日、発表会を開き、セブンの金栄泰史・東北ゾーンマネジャーは「三鉄は地域の交通手段として必要な存在で、利用が増えればうれしい。今後はチケット販売だけでなく多方面で連携を図りたい」と語った。

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