とちぎ農産物マーケティング協会などは15日、県産米オリジナル品種「とちぎの星」の食味コンテストの本審査会と表彰式を、宇都宮市の県JAビルで実施した。大賞には那須烏山市上川井、農業菊地栄一(きくちえいいち)氏(71)が選ばれた。
コンテストはとちぎの星の認知度向上や需要拡大、品質向上が目的で、昨年に続き2回目の開催。
今回は農家や企業から41点が出品され、機器での成分分析を経て10点が本審査に進んだ。米・食味鑑定士ら審査委員7人が香り、味など6項目を評価し、大賞のほか金賞4点、銀賞5点を選定した。
審査委員を務めた五ツ星お米マイスターの渋谷梨絵(しぶやりえ)氏は「高温で栽培が難しい中、全体的にうまみが強く『もう一口』と感じた」と講評。とちぎの星の特性である高温耐性に触れ「温暖化が進む中で未来型の品種になる」と強調した。
大賞の菊地氏は「水管理に注意した。とちぎの星が誕生した時から、この品種のファンでもあるので、とても光栄」と喜んだ。
同協会は入賞したコメの一部を買い取り、首都圏でのPRなどに活用する考え。