小祝さくら“80点”の充実シーズン 惜敗メジャーは「来年リベンジ」

来季の目標は今年届かなかった「複数回優勝」(撮影/石井操)

小祝さくらはツアー本格参戦5シーズン目を振り返って「80点でした」と総括する。通算9勝目となった7月「ミネベアミツミ レディス」が地元北海道ではうれしい初タイトル。ゴルフ以外の面でも、プロ野球・北海道日本ハムファイターズの試合で始球式登板を果たし、岩井明愛、岩井千怜のツインズとはウクレレセッションを披露するなど、充実感を味わう時間の方が長かったという。

15日はアドバイザリー契約を結ぶ医療機器メーカー「コラントッテ」のイベントに登場。体調を崩すことなく、全38試合にフル出場した裏でコンディショニングにも気を配っていた。「今年は持久力を上げるために、夏の時期のトレーニング内容を変えた。いつもは疲労感があったりして、ペース自体を落としていた。そこをしっかりとやって、疲れにくい身体にして。来シーズンも全試合に出たいので、そこは引き続きやろうかな」と手応えをにじませる。

イベントでショットも披露(撮影/石井操)

毎週のようにツアーを戦いながら、シーズンを通して自らのショットに向き合った1年でもあった。「初めて球筋をフェードに変えるトライしてみたけど、やっぱりドローのイメージの方がいいって実感した。戻してからは、そのままずっと」。しっかり進むべき方向に舵を切り、課題を見据える。「後半のドライバーはすごく良いイメージだったけど、アイアンショットはなかなかうまくいかなくて。その辺の精度を上げたいのと、あとはウェッジ。微妙な距離が結構苦戦したので、そこもオフの期間に見直したい」

2019年から続く優勝記録を継続した一方、開幕前に掲げた「複数回優勝」と「メジャー制覇」が達成できなかったことを悔しがる。9月「日本女子プロ選手権」では最終日を首位で迎えるも、1打届かず2位フィニッシュ。「チャンスはあったけど、獲れなかったのも自分の実力。しっかりオフで練習に取り組んで、来年またリベンジしたい。メジャーは全部獲りたいけど、特に『日本女子オープン』は獲りたい気持ちが一番強い」と力を込めた。

本格始動は年明けを予定。「宮崎とかに毎年行っているので、行ったりするかも。試合中だと、なかなか思いっきりスイングのイメージは変えられない。いろいろとトライしてみようかな」と時間をかけて再構築を図る。(編集部・石井操)

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