緒方恵美,廣瀬大介,梶裕貴etc.出演 朗読劇「世界から猫が消えたなら」上演中

昨年、好評だった朗読劇「世界から猫が消えたなら」が上演中だ。

2013年本屋大賞にノミネート。文庫化・コミックス化、映画と展開。世界累計発行部数200万部を突破した川村元気によるベストセラー『世界から猫が消えたなら』。
僕(主人公)・悪魔・彼女・親友・猫の5人で構成される今回の公演。上演回ごとに顔ぶれが変わる配役。全ての回が”初”という贅沢な公演。
映画は佐藤健&宮崎あおい共演、岡田惠和が脚本、永井聡監督がメガホンをとった。
余命いくばくもない僕の1週間、14日のマチネ、僕は廣瀬大介、猫に下田麻美、悪魔は置鮎龍太郎、彼女に土屋李央、親友に坂田将吾(舞台写真は初日撮影)。

基本的にはセット、演出ともに初演と変わらず。僕の語りで進んでいく。廣瀬大介はモノトーンの服装で、悪魔役の置鮎龍太郎は長袖だが、パッと見はアロハシャツ、彼女役の土屋李央は赤いドレス、猫役の下田麻美はモフモフ感のある服装で、親友役の坂田将吾はグリーンを基調にした服。置鮎龍太郎の丸縁メガネがコミカルな印象で、チャラい印象を出しつつ、軽快さを演出。廣瀬大介は感情の起伏をはっきりと打ち出して主人公の心情をわかりやすく表現。猫の下田麻美は衣装のキュートさも相まって、「喋る猫」愛嬌と愛らしさを醸し出しつつ、後半は感涙。初演で拝見した時は男性声優の土田玲央だったが、女性声優が演じると声のトーンの違いでイメージとしては、「つぶらな瞳の猫」という感じでその違いは興味深い。坂田将吾の親友、「いい奴」な雰囲気。

命のリミットが予めわかってわかってしまったら何をするだろうか、どうするだろうか、自分自身にも置き換えられる物語、主人公は『電話』『映画』『時計』などを自分の命と引き換えに失っていく。そこから見えてくるもの、振り返り、誰かを想う。疎遠になった父親、家族旅行の写真、さまざまな思い出が脳内をよぎる、そんな時、人は何を思うのか、考えるのか、イラスト調で描かれたセット、星が瞬いたり、家々に灯りがともる。ミニチュアの家、全てに物語があるのだ、と感じる。公演は17日まで。ライブ配信も用意されている。

あらすじ
脳腫瘍で余命わずかと宣告された30歳の郵便配達員の青年の前に、青年とそっくりな悪魔が姿を現わす。悪魔は青年に、大切なものと引き換えに1日の命をくれるという。電話や映画、時計など大切にしてきたものが次々と失われていく中、青年は元恋人と再会を果たし、かつての思いや別れの時を思い出していく。親友や疎遠になった父の思いに触れ、亡き母が残した手紙を手にした青年は、人生最後の日、ある決断を下す。

<2022年レポ記事>

概要
原作:川村元気「世界から猫が消えたなら」
脚本・演出:村井 雄(KPR/開幕ペナントレース)
日程・会場:2023年12月13日(水)〜17日(日)こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ
CAST
(ステージ替わり)(ステージ替わり)
•僕
緒方恵美/廣瀬大介/梶裕貴/増田俊樹/佐々木望/佐藤信長/石谷春貴/山下誠一郎
•悪魔
平野良/置鮎龍太郎/安西慎太郎/緒方恵美/沢城千春/佐々木望/山下誠一郎/濱健人
•彼女
諏訪彩花/土屋李央/小岩井ことり/小松未可子/遠野ひかる/加藤英美里/安野希世乃/古賀葵/大久保瑠美
•親友
君沢ユウキ/坂田将吾/市川太一/土田玲央/峯田大夢/沢城千春/村瀬歩
•猫(キャベツ)
藤田咲/下田麻美/伊駒ゆりえ/藤原夏海/小林ゆう/安野希世乃/加藤英美里/井澤詩織/小松未可子主催:Office ENDLESS

公式HP:https://officeendless.com/sp/reading_sekaneko/schedule/

©︎川村元気/朗読劇「世界から猫が消えたなら」2023

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