【今帰仁】「いい肉の日」の11月29日、今帰仁村内にある4小中学校の給食メニューに、絵本に描かれているクリスマスのようなかわいらしいテリヤキチキンが登場した。子どもたちは朝からわくわく。チキンを頬張り「とてもおいしい！ 最高！」と満面の笑みを浮かべ、お代わり希望者が出るほど大好評だった。（赤嶺幸代通信員）
メニューは9、10月の村内小中学校の読書月間中に行われた「絵本給食総選挙」で決まった。選挙を提案した学校栄養職員の與那嶺明香（あすか）さんは「絵本に出てくるメニューから食べたい一品を投票してもらい、各校の1位を決めてもらった。2021年に名護市で行われた給食総選挙を参考にした」と説明する。
使った絵本は、20年に教育画劇から出版された「にくのくに」（はらぺこめがね著）。にくのくにの王様たちが1番の王を決めるお話だ。児童生徒らは1位になるメニューが実際の給食に登場することもあり、真剣に投票した。
選挙の結果、天底小と兼次小は「テリヤキチキン」が1位になった。投票の際、児童の中には「ハンバーグは家でよく食べるけど、テリヤキチキンはめったに食べない」と選ぶ基準を話す子や、「みんなもテリヤキにして！」と周囲を巻き込む子など、さまざまだった。
今帰仁中は「カラアゲ」、今帰仁小は「スキヤキ」が1位となり、それぞれ11月2、13日に提供された。今帰仁中の生徒は「天底小と兼次小が違うメニューだったら、もう1品食べられたかもしれなかったのに」と悔しがった。
與那嶺さんは「子どもたちの期待を裏切らないように、見た目もできるだけ絵本のテリヤキチキンに近づけた。みんなが喜んでくれてうれしい」と語った。
