新型コロナ5類以降初のシーズン迎える「忘年会」と「新年会」 栃木県内の反応は?

 新型コロナウイルスが5類に移行してから初めての忘年会シーズンを迎え、栃木県内でもコロナ禍前のにぎわいが戻りつつあります。その一方で、一部では「忘年会」と「新年会」を行わない企業も増えてきているといいます。

 宇都宮市にある飲食店INDIGOヴァンガレンでは12月、去年(2022年)の約1.3倍にあたる130件を超える予約が入っていて、コロナ禍前の水準に戻りつつあるといいます。また、数十人規模の予約が入るなど1件あたりの人数も増えていているということです。

 忘年会・新年会について街の人に聞いてみると、前向きな声の一方で「すすんで行きたいとは思わない」、「行きたくないが、行ったほうがよいだろう」などの意見があがりました。

 東京商工リサーチ宇都宮支店が県内83の企業を対象に行った調査によりますと、年末年始に忘年会や新年会を「実施する」と答えた企業は、47%と過半数を下回りました。新型コロナの5類移行前、去年の同じ時期に行った調査と比べて「実施する」と答えた人は倍増しました。しかし、今回「実施しない」と答えた企業は53%を占めています。

 この結果について東京商工リサーチ宇都宮支店の担当者は「コロナ禍を経て、徐々に企業の忘年会・新年会離れが進んでいる。社員の意識の変化もあり、忘年会・新年会を親睦の行事とするのは限界を迎えそう」などと分析しています。

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